2006年4月8日土曜日

成分解析の教えること

成分解析

成分解析というのが流行っているらしい。たとえば図の例では「怨念」は「微妙さ」「成功の鍵」等々で出来ていることがわかる。パーセンテージまで出てくる。これは便利だ。

がしかし、この「成分解析」の真の価値はそんなところにあるのではない。ためしに「怨念」の最初の成分「微妙さ」を解析してみよう。すると「微妙さ」の82%は「大阪のおいしい水」で出来ていることがわかる。以下同様に続けていくと、

  • 微妙さの82% → 大阪のおいしい水
  • 大阪のおいしい水の51% → 明太子 (=微妙さの約34.3%)
  • 明太子の65% → やさしさ (=微妙さの約22.3%)
  • やさしさの64% → 小麦粉 (=微妙さの約14.3%)
  • 小麦粉の80% → 真空 (=微妙さの約11.4%)
  • 真空の58% → 鉄の意志 (=微妙さの約6.6%)
  • 鉄の意志の92% → 不思議 (=微妙さの約6.1%)
  • 不思議の66% → 宇宙の意思 (=微妙さの約4.0%)
  • 宇宙の意思の61% → 記憶 (=微妙さの約2.5%)
  • 記憶の52% → 鉛 (=微妙さの約1.3%)
  • の56% → 微妙さ (=微妙さの約0.7%)

という結果になる。つまり「微妙さ」の約0.7%は「微妙さ」であること、言い換えるなら「微妙さ」のうち他に還元しえない部分は約0.7%であることがわかるのだ。

今回はたまたま「微妙さ」を例にとったのでこんな数字でしかないが、他の成分に還元しえない、ほとんど100%それ自身、みたいなものが探せばどこかにあるはずだ。そして、それを可能にしてくれるのが成分解析なのである。