2006年4月21日金曜日

出張第3週5日目

帰途、斜め後ろの席のおっさんの鼾がすさまじかった。寝てる間ずっと鼾をかいている。しかも音量が変わらない。前後左右の乗客からは無言ながらも眉をひそめている雰囲気がひしひしと伝わってくる。

傍若無人とはまさにこのこと。でもさほど気にならない。ヘッドフォンからの音漏れや車内での携帯電話の使用よりはよっぽどましだ。それよりむしろ鼾そのものが興味深かった。まるで動物のよう。何かの童話に出てくるお父さん象が思い浮かんだりする。

一度だけ、ふと鼾が途切れて「はふぅぅ」みたいな音が聞こえた。溜息のような、泣いているような、まるでホンジャマカの石塚が発したかのような声で、思わず小さく吹いてしまった。