2007年6月25日月曜日

スネークさん再び

というわけで青年団若手自主企画vol.33@アトリエ春風舎。とにかく驚いた。チラシに「舞踏がメイン」みたいなことが書いてあったので普通の芝居とはちがうんだろうなとは思ってた。でもダンスって今まで観たことないし難解そうな高尚そうなイメージあるし退屈したらどうしようとも思ってた。ところがなんと、なまじ喋ってるより踊ってるシーンのほうが面白い。役者たちの、無言で舞台を駆けぬけていく姿が美しかった。

途中「ミモザ」と「白熊」のシーン。薄暗がりの部屋、ミモザが「今日CD買ってきたんだー」とスイッチを入れると、荘厳な感じの音楽が流れ出す。それまでは眠たがってる白熊にいろいろ玩具を鳴らしたりしてちょっかいを出していたミモザだが、いきなり恍惚として立ち上がりシリアスな表情に。ギャグへと展開していくのかと思いきや、そのまま「じゃ、寝よ」と電気を消して床に就く。音楽と闇、その中から残りの役者たちがフワフワと立ち現れ跳躍しはじめる。

ミモザや白熊のみる夢もしくは無意識のようでもあり、あるいは全然つながりはないのかもしれないけど、このはぐらかしとダンスシーンへの流れが実によかった。安直に喩えられては不本意かもしれないが、往年の夢の遊眠社の舞台を思わせる高揚感があった。

なんか長くなりそうなので今日はここまでw