2007年6月4日月曜日

Go on !!!!!!

Swinging Popsicle『Go on』が到着したので土曜日曜と聴いてた。

ほとんど文句なしの出来。すごく丁寧に作ってあって音楽への愛を感じる。ジャケットがまた可愛いんだこれが、色合いといい質感といい。

アコースティックな曲と打ち込みバリバリの曲にくっきり分かれてるんだけど、分裂してる印象は不思議とない。とはいえライナーノーツを見ると平田嶋田共演曲が1曲しかないとわかって「仲悪いのか!?」とちょっと心配になった。でもMUSICSHELFというサイトのインタビュー記事を読むと別にそういうわけでもなさそうだし、こういうアルバムもたまにはいいのかもしれない。

唯一の不満は最後のタイトル曲「Go on」の5'20"あたりから後のリズムトラック。ここだけどーーーしてもなじめない。最後の最後で裏切って次作への期待をかき立てるという戦術なのだろうか(笑)

ベストナンバーは「雨音」かな。今たまたまヘッドホンから流れてるからかもしれないけど。いやしかし美しい。

それから今までポプシクルの曲では歌詞に深みを覚えるってことはあんまりなかったんだけど今回「残像とノイズ」の

町の明かりがさえない灯をともしてるから
昨日の道しるべが現れてくるのさ

という一節にはグッときた。そのとき無前提にこういう詞を書くのは男だ(それも雰囲気的には嶋田君より平田君)と思ってて、今さっき歌詞カード見て藤島さん作詞だと知って再度驚く。

前作『Transit』の「コースアウト」や「蛇行する」のような渋い曲もほしかったところだけど、今回でいうとそれにいちばん近いのが「残像とノイズ」あたりだろうか。でもまあアルバムごとに個性がくっきりしてるのはよいと思う。