久しぶりに森永の牛乳を買ったら何やらキャンペーンの応募シールが貼ってある。ポイント分を集めて送ると抽選で賞品があたるという、まぁよくあるやつだ。ところがこの賞品というのが
- Cコース VISAギフトカード5,000円分
- Bコース ニンテンドーDS Lite
ここまではわかる。しかし
- Aコース 同窓会応援資金50,000円
これは一体なんだ。抽選にあたったら同窓会ひらかなきゃいけないのか。どういう発想だ。
応募するつもりはないのだがすっきりしないので森永乳業のサイトを見てみた。するとどうもこれに先立って全国各地の同窓会をバックアップというかサポートするみたいなキャンペーンを行なっていたらしい。
同窓会のスポンサーになって乳業にどういうメリットがあるのかよくわからないが、酒の肴のチーズとか飲めないひと用にカフェラテとか自社製品を提供して認知度を高めるのが狙いなのかもしれない。
それにしてもなぜ同窓会なのだろうか。しかしそれはウェブサイトで同窓会キャンペーンのFlashムービーが動き出したところで氷解した。
夕焼け空をバックにたたずむ「森永キネマ」なる映画館。傍らのガス燈は何やらエキゾチックな感じがしなくもないが、おそらくは下町の映画館なのだろう。入口脇には何本立てかで上映中らしき映画のポスター。それをクリックすると開催された同窓会の詳細情報が表示されるようなのだが、この下町情緒はつまるところこの同窓会というのが団塊世代の同窓会だということだ。
なるほど定年退職してまず考えることは、もしかしたら「さてこの退職金をどう使おうか」とかではなく「昔よく一緒に遊んだ○○も、サラリーマンになってりゃ今ごろ俺と同様リタイアかぁ」なのかもしれない。いや、そうだとしたらそれは団塊の世代にかぎらずそうなんだろうけど、しかしそこから「よし、同窓会だ」に直結できるのは生存人数多そうな団塊ならではのことだろう。
やるな森永。ま、昨日まで部長や課長だったおっさんがスーパーで牛乳買うかなという疑問は残るのだが。