2008年8月26日火曜日

忍法無関心

NIKKEI NET「首相「全員、国民栄誉賞もの」 五輪の日本選手活躍で」によれば、

福田康夫首相は25日夜、首相官邸で記者団に、北京五輪での日本選手の活躍ぶりについて「すばらしい成果を上げた。全員、国民栄誉賞ものだ」と絶賛した。

この「全員」というのは、おそらく「活躍した選手」全員ではなく「出場した選手」全員なのだろうと思う。やれ誰が金だった銀だった、やれ誰がメダルをとれなかったと、十年一日のごとく連日ちまちました報道を繰り広げていたマスコミに比べ、このクールさ無差別さは頼もしい。

そしてその「全員」を「国民栄誉賞もの」と評することによって、結局「誰にも国民栄誉賞を与えるつもりはない」ことを、彼はさりげなく表明してみせているのだと思う。メダルの数とか順位とか記録とか、そんなことは一国の首相がどうこう言うべき次元の話ではないと考えているんじゃないだろうか。

こと今回のオリンピックに関しては、福田首相は宰相たるにふさわしい態度をとったと俺は思う。