2008年3月23日日曜日

三人姉妹(1)

時間堂『三人姉妹』を観る。まとめようとするとまとまらなくなるので断片的に書こうと思う。以下、敬称略。

2回観た。最初Bキャスト、千秋楽Aキャスト。

劇中さまざまなバリエーションで歌われるテーマ曲。

1回目はそのメロディが終演後しばらくは頭の中で鳴っていたのだが、家に帰り着くころには思い出せなくなっていた。バルカン超特急みたいな感じ。

が、2回目を観たあとは、これを書いている今でも繰り返しよみがえってくる。

特に冒頭シーンの葬送曲としての印象が深い。

左右から客席にはさまれた細長い舞台に並んだ葬列。先頭のトゥーゼンバフ中尉(鈴木浩司)が旗を捧げもつ。このシーンではトゥーゼンバフとしてではなく匿名の兵士だったのかもしれないけど。その旗の角度が、葬列の長さとのバランスがよかったのかコーラスとの相乗効果だったのか、見ていて非常に気持ちのいいものがあった。

冒頭ですでに拍手したくなるような芝居というのも久々に観た気がする。

ハーモニーを響かせながら進んでいく葬列。前半では最後尾の長女オーリガ(雨森スウ)が足の裏で、オーリガが歩き出してからは旗手が旗竿で地面を突いて低音のリズムを刻む。なかなかに荘厳であった。