前略ベアトリーチェ。
むろん忘れてならないのは、俺はあくまで彼女という商品の単なる消費者であるということだ。
きっと彼女は最後の日まで有能な商品であり続けるのだろうな。
温泉行きましたの写真の表情がいつになく心細げで、なんだか雨の日に通りすぎようとした路地のとば口に置きざりにされた段ボール箱の中から仔犬か仔猫のかぼそい声が聞こえてきて思わず立ち止まってしまったときのような気分にさせられる。
落ち着かない。おぅおぅおぅ姐さん。この期におよんでそいつはねぇだろという感じ。
ま、立ち止まった以上は膝をついてしゃがみこまなきゃいかんのだろうけど。