木曜の夜。
帰りの電車でシートの端の吊り革につかまってたら、途中の駅から乗ってきた女の子がドア脇に立ち背中で軽く座席横の手すりに寄りかかった。
白い服、背格好、顔の輪郭、アイメイク。そっくりだった。
なにかの資格をとるための参考書のようなものを読んでいた。ほとんど横顔しか見えない。ページを押さえる指先に目をやる。爪だけが、かろうじて彼女とは別人かもしれないことを思わせた。
そのまま上半身を横にたおして顔を覗きこめば確かめられたと思うのだが、さすがにそんな真似はできるわけもなく、悶々としたまま降車駅に着いてしまい未練たらたらで車内をあとにする。
帰ってきてチェックしてみるとブログがまたまた更新されていた。しかもオレが吊り革につかまって悶々としていたのと同じ時間帯にアップされている。やっぱり他人の空似だったのだろうと思いホッとする。
そもそも帰る路線と方角が同じであることを少しも疑問に思わなかったのは関係妄想強すぎw