何日か前にスーパーで買った和菓子の 08.07.11 と印字された消費期限を見ながら思うに。
この場合、消費期限が切れるのは正確にはいつなんだ。日付が「7/10から7/11に変わるとき」なのか「7/11から7/12に変わるとき」なのか。
ま、これを書いてる時点では期限はいずれにしろ過ぎちゃってるわけで、指でつまむと餅の部分がネバつくし食えば餡子が生温かったりするのだが。
しかもまだ2個残ってるので冷蔵庫に入れてみたりなんかして。
結局この消費期限というのは単なる目安なんだろなと思う。
あとは食う人間それぞれの判断だろと思う。
にもかかわらず最近では何かといえば消費期限だ賞味期限だとニュースになっている。それも食中毒とか実際の被害がなくても騒ぎたてられてるケースが少なくない。
これはつまり日本人が年々、判断能力を失ってきているということなのではないのか。
だって期限切れの原料を使ったり商品を出したりしてたところは、たいがい何十年も前からそうしてきてたって話じゃん。
それを昔の人たちは平気で食ってたわけだ。もしくは見たり嗅いだりして食えなさそうなら食わずに捨てて、それ以後その店や会社のものはあまり食わないようにするとかの自分なりの対策を講じてきたわけだ。
屋台骨が苦しければ手抜きして作ったり売れ残りを使いまわしたりしたくなるのは人情だろうし、かといってそれが常態化すれば馴染みの客も一人二人と減っていってやがては市場から淘汰される。
ことさらに日付の齟齬をあげつらって騒ぎ立てるんではなしに、そういうのがごく自然な大人の対処ってもんじゃないのか。
もちろん純粋な善意から食の安全を考えてる人たちもいるんだろうけど、そういう気運に今ひとつ賛同しきれない、どうしても何か見えない陥穽が待ちかまえているように思えてならないのは、どうも上に書いたようなところに原因がありそうな気がしてきた。